死化粧師

 またもや古本屋で見つけてしまったので買ってしまったけれど後悔はしておりません。えぇ。
 「死化粧師」1〜4巻

 遺体に防腐、殺菌、修復などの処置を施し、必要であれば服を着せ化粧をし、生前の姿に近く戻す技術、エンバーミングを行う間宮心十郎のお話です。2007年にはドラマもやってたんですね。


 生きていることの実感を求めたくて仕事明けに女を抱く心十郎。
 ただ一人の人を傍において温めてもらえばいいのにその行為自体が心十郎にとって本来の目的と違う。愛し合う目的よりもただ体温を求める行為なのだ。だから距離的には近くにいて本当に愛しいアズキを抱くことはできない。
 心惹かれる男性が女をとっかえひっかえ部屋に連れ込むのを何度も目撃するアズキはつらいだろうなぁ。
 そりゃ折角ちょっと頑張って遠回しに愛を伝えたって伝わらないはずですよ、間宮さん。自業自得じゃ。普段の行いが悪いからじゃ。使い捨ての女を抱いてる場合じゃない、愛しい人が何時どんな姿になるかなんて誰にも分からないんだもの。
 でも、そんなアカンタレな心十郎がどうしょうもなくかっこいいのです。


 で、男女ともにとてもお洒落さんです。服のお洒落もですが、1巻の巻末のパイン缶を開けるのに指を切り伝う血とアズキの編み物の毛糸が絡まりながらも繋がってるなんて、もぉーなんてお洒落さんなんだ(∇ ̄〃)。o〇○


 きっと あたしは明日5、6巻を買ってしまうでしょう。
死化粧師 4 (Feelコミックス)死化粧師 3 (Feelコミックス)死化粧師 2 (Feelコミックス)死化粧師 1 (Feelコミックス)