ちょんまげぷりん −文庫−

 お侍さんがぷりんを、ケーキを作るのです。ござるっていいながらOo。。( ̄¬ ̄*)

 お菓子作りが出来る男子、江戸、妻が働きに出て夫が専業主夫にと今まさに旬のものばっかじゃないですか。


 「子供が悪さをしたり、行儀を忘れたりしていれば怒るのは当然のこと」
 という江戸からタイムスリップしてきてしまった侍、木島安兵衛に対し、

 「それはその通り。だけど怒ることにも体力がいる。放っておくのが楽なの。ただ、そのまま放っておくわけにはいかないから小言を言ったりするけど取り繕ってるだけ」

 と、シングルマザーのひろ子と子供の教育について話すシーンがあります。こあは子供はいませんが、甥っ子、姪っ子を見てるとこの意味が凄くよくわかります。一日のうち数時間会うだけでもそう思うのですから、自分の子で終始一緒となると相当なものだと思います。世の中の母上様たち(もちろんこあの母上も)はある程度のことに目をつぶり時には自分を犠牲にして子を育てているのだな、ありがとうY(>_<、)


 また、「子供に手伝いをさせる大切さ」も安兵衛は説いていました。
  ちょっとぐらい手伝いなさい、言うことを聞きなさい
              ↓
  でも中途半端なことをされては用事が増えてしまうだけ
              ↓
  なら、もう自分でやってしまおう

 ですが安兵衛はたとえ物事を済ますスピードが遅くても辛抱強く見守る忍耐と「やらせなければいつまでたってもできない」と失敗を恐れず子供にお手伝いをさせようとします。
 任された信頼感と成し遂げた時の達成感を覚えれば精神的にも肉体的にも伸びてゆけるのだと。


 この子育て論はお侍さんがお菓子を作るという、このお話の醍醐味の裏にあるもう一つの醍醐味だと思います。


 あと....あの、ほら、映画は錦戸亮主演で、表紙はイケメン侍じゃないですか....
 だから原作でひろ子たちに発見された時は付き人の人か何かかと思ってました。
 ....いつになったら、主人公出てくるんだろぅ....って(._.?)
 ってこの人が安兵衛さんかよっ!!Σ(゜ロ゜〃)四十前後ぐらいにみえて小さな目に団子鼻、あごはえらが張ってがっしりしてるって書いてアルアルヨー(≧◇≦)
 や、いいんですけど。それもありだと思うんですけど。

 ただ、安兵衛を最高のパートナーだと気付き始めたひろ子が「でもおっさん顔だしetc...絶対無理」とは錦戸亮だったら思いませんよね?いっそのこと帰したくない気持ち120%ですよね?

 そのへんは映画どうするのだろぅ。楽しみだなぁ。


 「ござる」といえば、るろうに剣心を思い出してしまいます。そういえば剣心も家事できたね。ちょんまげぷりん (小学館文庫)