めるてぃ・すのう −芝居−

星屑企画の公演「めるてぃ・すのう」


 夢と地震 重なり続けて
 自分が何者で どこへゆくのか



 主人公美雪が見る夢は様々ではちゃめちゃで楽しくて悲しくて残酷で。
 普通会いまみえないキャラクター達が夢の中で走り回る。
 「ありえない」けどこれは「夢の中」
 でもホントに夢の中?



 みんなの笑顔を守りたいピエロが闘うのは遊園地の精霊たち(なんか戦隊ちっくな)ではメリーゴーランドのメリーさんを、永遠の子供「ピーターパン」に騙されたはんなり京都弁なティンカーベルを、終盤は美雪のお母さんを友が演じておりました。



 って、なかなかの重要どころじゃないっすか!?
 もぅ特に京都弁ベルさんが超ツボでした(>▽<)
 名前呼ばれて「はいなっ」宿敵フック大統領には「フック、ファーーク凸(゜皿゜メ)」
 必殺技「関西あるあるネタ」は全ステージ別ネタらしいです(笑)



 ピーターパンが伝説の剣を持ってポーズを固めたまま360℃くーーっと回る(敵が「それは伝説の剣じゃないかー!」みたいなナレーションを入れる)
 そう!ゲームで装備のメニューなんかで武器やら防具やら装備したら全体的に見れるように回ったりしますよね!?
 アレを生身でやってはった!!
 爆笑ヾ(≧▽≦)ノ
 ゲームやる人にはたまらんシーンですぞ。遊びの延長線上を突っ切っていただいてありがとう。
 自分達が「おもしろい」と思ってやってみたものを他の人がみて「おもしろい」って思ってもらえた時って、見る方もやる方もテンションぎゅんぎゅん(☆Д☆)



 何故か双子な浦島太郎ズは なんかこぅなんだっけ?モンスターエンジン?神々の遊びのモンスターエンジンみたいで面白かった(そぅ思ったのあたしだけかな?)
 「間」がなんとも言えんヾ(≧∇≦ )身体の回りに不思議な空気をまとっておられた。
 言葉も行動も秩序がなくてふわふわしてる人から唐突に直球を食らわされると大事なトコロをぐっとにぎられるカンジになる。



 ダンスシーンも曲にある起承転結をうまいこと使って振り付けをされているなぁって感心しました。
 あと、「白いシャツに黒いズボン」ってゆうのはなんて万能かっ!!て思った。
 かっちり「その役の服」を着た上にちょっとこのシーンだけ別の役をするために何かアイテムを付け加えたのって頭の中で勝手に「あぁあの役の人が今この役を兼任してるのねー」って考えちゃってお話に集中できないことがありました。
 でも白シャツ黒ズボンは精霊でも生徒でも+αするだけでキチンと「その時の役」になる。



 重要なカギにぎる「お姉ちゃん」
 へんな夢も、目の前に現れたへんな人たちも、地震も、恐くて不安だけど「お姉ちゃん」がいるから安心できた。
 でも「お姉ちゃん」はこの世に生まれるとこの出来なかった存在。「妹」と一緒にずっとココにいたい、何故この子だけ、私じゃなく何故。



 結末は皆さんそれぞれどうぞお考えになって下さいってのはあんまり好きじゃありません。
 1つの集まりが何に向かってどう結末を示すのか、そこまで楽しみたい。
 今回のこの公演は謎もしっかり回収してきちんと結末をみせていただけて嬉しかった。
 夢がいっぱい出てきたにもかかわらず 最後は夢オチではなく。



 あ、あとそれとお芝居前に公演で音響をされる新井ハルという方がBeatlesの「Accross the universe」をカヴァーで弾き語りされていました。
 すごくほんわりしました・:*:・( ̄∀ ̄ )。・:*:・



 まさかの2時間ごえでしたが中だるみすることなく楽しく観させていただきました。若い人達のパワーがぎゅぎゅぎゅーーっと詰まったお芝居でした。楽しかった(〃^∇^)o_彡☆